ニューヨーク在住ビジネスウーマンの思うこと

ニューヨークで働く日本女性として、会社のこと、社会のこと、起業のこと、恋愛のこと、色々書きますので是非読んでください。

職場の30代女王蜂へ

以前、ビジネススクールで、Queen Bee Syndrome (女王蜂症候群)について学びました。管理職の女性が、後輩の女性の足を引っ張る・昇進を邪魔する現象です。米国では、女性管理職の比率が低かった70-80年代に流行した言葉です。 

女性進出の観点から、当時の米国と今の日本がそれ程変わらないとすると、今、まさに職場の女王蜂が育ってきた頃なのではないでしょうか?お局という言葉がありますが、それに実質的な権力(人事権)を足したニュアンスのものが、日本的女王蜂症候群なのかもしれません。

ニューヨーク赴任仲間のY子と飲みながら、昨夜はこんな話をしていました。彼女の日本の上司は、40代のキャリア女性であり、彼氏も子供もいない美女です。。「覚悟を決めて仕事をするべきだ」「真剣にやってるの?」とよく言われるようですが、私から見るとY子は死ぬ気で仕事に取組んでいます。上司と違い、Y子は家族も仕事も欲しいと公言しており、上司から見るとそれが真剣ではないと捉えられてしまうのでしょう。日本は、子供がいる女性が成功し辛い社会なのは確かです。しかし、この女王蜂は、権力を持った今、その理不尽な現状を変革するのではなく、自分が諦めたものを部下の女性に強要しているように見えます。

一方で、上司も辛い。現状や根本的な問題を部下は上司のせいにしがちですが、上司だってスーパーウーマンではありません。また、女性の部下は同性の上司をより厳しく評価してしまうというリサーチ結果を読んだ記憶があります。私も上司の立場として、体育会系の男子を扱う方が楽だったりもします。きゃぴきゃぴした女子の部下が、私の男上司と飲みに行ったり、お願いした資料を私を飛び越して彼に直接届けたりしたことがあります。私の中では、「したたかで扱いずらい部下」、彼女の中で私は「女王蜂」だったのでしょう。女の戦いは醜く、非建設的です。

なので、自分を含めた30代の女王蜂へ、、

今、日本の政府と企業は女性管理職を増やそうとしています。キャリアを選ばない女性も多い中で、これは、ある一種のアファーマティブアクションです。今頑張っている管理職の女性は役員になるチャンスだって、同じ能力の男性より高いはずです。なので、エネルギーをそこに費やしましょう。席を勝ち取り、より責任とインパクトのある仕事をして、自分の成長と実現したかった夢を叶えましょう。女性初の〇〇になれるのは、今の女王蜂に与えられたプリビレッジです。家族が欲しいなら、それも実現しましょう。We can have it all ....そのプロセスの中で、男女関係なく、支えてくれる部下との関係を築く必要があります。嫌な女部下もいるでしょう。。でも、今後、女性同士の競争がどんどん増す中、人間力のない甘えた女性は、自然と脱落していくでしょう。我々とはまた少し違った苦労が、彼女達を待っているのです。違うので、自分の価値観を強制することは辞めましょう。 繰り返しますが、We can have it all !!!         

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